小児外科医の独白・23
胆道閉鎖症(手術)
角田 昭夫
pp.1468-1469
発行日 1992年11月20日
Published Date 1992/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901037
- 有料閲覧
- 文献概要
カサイ手術 冒頭に「胆道閉鎖症に対する肝門部空腸吻合(カサイ)手術の成否は,索状物の肝門部(肝組織)からの切離面で決定される」という私の信念を述べる.独断的偏見かも知れないが,これは10年以上前からの,私の一貫した考え1)である.
カサイ手術とカタカナで書いたのは,勿論その国際性を表現する意味からである.葛西森夫先生(当時,東北大学第2外科教授,現在,東北NTT病院長)が,「朝日賞」を受賞された1982年,東北大学の同窓会誌2)から依頼されて「ドーランド医学辞典のOperationの項にKasai o.とあるのを発見し,日本人として肩身の広い思いをした」と書いたところ,葛西先生ご自身もご存じなく,大変喜んだお手紙を後で頂いた.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.