今月の主題 周産期の臨床検査
新生児の病気と検査
胆道閉鎖症
松井 陽
1
,
太田 抜徳
2
Akira MATSUI
1
,
Hatsunori OHTA
2
1自治医科大学小児科学教室
2自治医科大学臨床病理部
pp.1083-1088
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913755
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胆道閉鎖症は予後不良の乳児肝疾患であるが,その主な理由は黄疸,淡黄色から灰白色の便,黄色尿などの臨床症状が1か月健診の時に見逃されていることによる.本症を早期発見するための一つの方法として,1987年度から栃木県で新生児マススクリーニングが行われている.この方法の完成により,肝臓移植によらなければ救命できない患児が1名でも少なくなれば幸いである.
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