特集 エマージェンシーの予兆を察知する―リスクを評価し危機に備える
バイタルサインから緊急性を読みとる
キケンな低血圧,キケンでない低血圧
中野 弘康
1
,
須藤 博
1
1大船中央病院内科
pp.600-603
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106735
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ポイント
◎迅速で適切な対応が必要な「キケンな低血圧」とそうでない「低血圧」の病態を区別する.
◎血圧だけをみるのではなく,個々のバイタルサイン(脈拍,呼吸数,尿量,体温など)を統合して考える.
◎危険な低血圧の代表はショックであるが,ショックは病態生理学的概念であり,患者本人が訴える症状ではない.
◎ショックを疑うべき臨床症状,徴候を理解し,患者の全身状態を評価する.
◎一過性の低血圧をきたす失神発作のなかに隠れている,危険な心原性失神を見逃さない.
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