特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅱ.感染症の薬物療法
9.呼吸器感染症
宮城 征四郎
1
1沖縄県立中部病院内科
pp.68-70
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900942
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呼吸器感染症の病態はきわめて複雑・多岐にわたり,臨床的には起炎菌,宿主因子,誘因,臨床症状および経過,予後などがことごとく異なる.したがって,呼吸器感染症を取り扱う場合には,宿主が感染を受ける環境(特に院外か院内か),急性または慢性の発症,全身的,局所的基礎疾患の有無,肺の感染防御機構の破綻に関する情報,全身管理の方法や合併症の検索,起炎菌の同定と有効薬剤の選択などの配慮なしには的確な治療上のアプローチは不可能である.
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