Japanese
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特集 大腸癌治療のフロンティア
大腸癌治療成績の現況
End results of large bowel cancer in Japan.
小山 靖夫
1
,
国武 健二郎
1
Yasuo KOYAMA
1
1栃木県立がんセンター
pp.1123-1129
発行日 1992年9月20日
Published Date 1992/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900877
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大腸癌の治療成績の現況を,最近までの経時的な変化を含め,がん診療専門施設の成績,施設グループの集計,研究組織の登録調査,地域がん登録,第5次悪性新生物実態調査などの資料によって,横断的に概観した.現在わが国においては,大腸癌の治療成績が全体として向上しつつあること,特定施設では5年生存率が,大腸癌の全退院患者について60%を越えていること,しかし,府県単位の地域全体で測定すると40%に満たぬこと,などが示された.治療成績向上の要因について,診断・治療技術の進歩普及,大腸癌症例の増加に伴う経験の蓄積などの面から考察した.
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