カラーグラフ Practice of Endoscopy
大腸内視鏡シリーズ・Ⅷ
レーザー内視鏡—大腸癌狭窄
二ツ木 浩一
1
,
山本 邦男
1
,
内田 信之
1
,
岡村 治明
2
1埼玉県立がんセンター消化器科
2春日部市立病院外科
pp.423-427
発行日 1992年4月20日
Published Date 1992/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900766
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はじめに
消化管癌のレーザー内視鏡治療は,わが国では早期癌に対する局所根治を主な目的として行われてきたが,欧米においては進行癌に対する姑息的治療を中心に行われている.
上部および下部消化管の進行癌に対するレーザー内視鏡治療の目的は,まず第一に狭窄改善,ついで止血,そして腫瘍縮小である.大腸癌に対するレーザー内視鏡治療は,欧米においてはイレウス解除と止血を目的として非常に数多く行われているが,わが国で積極的に行っている施設は非常に稀である.われわれも20数例の経験しかないが,大腸癌の狭窄解除(イレウス解除)について述べる.
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