Japanese
English
臨床報告
胃楔状切除を施行したDieulafoy潰瘍の1治験例
A case report of Dieulafoy's ulcer
林 裕之
1
,
森 善裕
1
,
川瀬 裕志
1
,
龍沢 泰彦
1
,
橋本 琢生
1
,
藤岡 重一
1
,
石田 一樹
1
,
山田 哲司
1
,
北川 晋
1
,
中川 正昭
1
Hiroyuki HAYASHI
1
1石川県立中央病院一般消化器外科
pp.1273-1276
発行日 1991年10月20日
Published Date 1991/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900533
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はじめに
近年の出血性胃潰瘍に対する内視鏡技術の飛躍的進歩により,胃体上部を中心に発生するDieulafoy潰瘍1)の診断例が著増し,また外科手術に替わり内視鏡的治療の有用性が広く認められるようになった2).しかし,内視鏡的治療無効例や止血後再燃を繰り返す症例もときに認められ,それらのほとんどが胃切除術の対象となっている3).今回われわれは,保存的療法に抵抗して出血を繰り返すDieulafoy潰瘍に対し,術前のマーキング後,楔状切除を確実に施行し得た1例を経験したので報告する.
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