Japanese
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特集 胆石症の非手術的治療—現況と問題点
内視鏡的切石法—経肝的切石法
Percutaneous endoscopic stone-extraction technique
山川 達郎
1
Tatsuo YAMAKAWA
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
pp.1221-1227
発行日 1991年10月20日
Published Date 1991/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900525
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肝外胆管結石の治療法として,経皮経肝的アプローチ法の適応は,経十二指腸的アプローチ法では困難な巨大胆管結石や,胃切除施行B-ll法再建例あるいはEST切石法失敗例に限るべきである.しかし肝内結石症では,肝切除不能例は無論,肝切除施行例においても結石が遺残することが多いので,経皮経肝的アプローチ法は不可欠な治療法であると同時に,術前に病態の正確な評価が可能であるため適切な治療方針の設定にも役立つ.一方,肝切非適応例においても,完全に切石することで良好な予後が期待できるので,結石が残存する時には繰り返し行い得る胆道鏡の利点を駆使して完全切石に努めるべきである.本稿では,それに必要な経皮経肝的胆道鏡と切石法の手技を併せ解説した.
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