前立ちからみた消化器外科手術・5
直腸癌根治術における前立ちの基本操作
早川 直和
1,2
,
二村 雄次
1
1名古屋大学医学部第1外科
2国家公務員等共済組合連合会東海病院外科
pp.1141-1147
発行日 1991年9月20日
Published Date 1991/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900512
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直腸癌根治術は癌の占居部位,進行度によって拡大手術から自律神経温存術式に至るまで様々な術式があるが,ここでは標準的な郭清を行う低位前方切除とMiles手術を中心に,S状結腸の遊離,下腸間膜血管の処理,直腸後方切離,直腸前方切離,直腸側方切離,側方郭清における前立ちの基本操作について述べる.
この場合,患者は截石位とし,患者の両肩を支えてできるだけ頭低位,骨盤高位とする.術者は患者の左に立ち,前立ちは患者の右に立ち,鉤引きは患者の股間に位置する.
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