Japanese
English
臨床報告
切除後長期生存し得た胆嚢扁平上皮癌の1例
A long term survival after surgical resection for squamous cell carcinoma of the gallbladder.A case report
竹内 勤
1
,
宮崎 幸哉
2
,
皆木 真一
2
,
貞光 信之
2
,
向 栄二
2
,
山崎 郁雄
3
Tsutomu TAKEUCHI
1
1鳥取生協病院外科
2鳥取生協病院内科
3鹿野温泉病院病理
pp.235-239
発行日 1991年2月20日
Published Date 1991/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900381
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はじめに
胆嚢癌における扁平上皮癌の頻度は,文献的には2〜5%ぐらい1〜3)で,比較的稀なものであり,その治療成績も,腺癌と同様に不良であるとされている.しかし,胆嚢扁平上皮癌は,大腫瘤を形成し,隣接臓器に連続性に浸潤しやすいが,限局した発育を示し,遠隔転移やリンパ節転移が少ないという際だった特徴があるため,たとえ腫瘤が大きくても,手術により治癒せしめる可能性がある.
今回われわれは,おもに肝内に進展していたが,切除後長期生存し得た本腫瘍の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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