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アンブロアズ・パレ400年祭を巡って
大村 敏郎
1,2,3
1アンブロアズ・パレ400年祭記念会
2慶應義塾大学医史学
3川崎市立井田病院外科
pp.1798-1799
発行日 1990年11月20日
Published Date 1990/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900319
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「今から399年前の今日,アンブロアズ・パレはパリで死にました.」という書き出しの手紙がフランスのラヴァル市の考古学と歴史の学会から私の所へ舞いこんできたのは今年の年賀状の束と一緒にであった.送信の日付は1989年12月20日というパレの命日を選ぶ心憎い配慮がされていたのである.
すでに昨年6月から「アンブロアズ・パレ400年祭記念会」の実行委員会が日本で発足しており,東大第1外科の森岡恭彦教授を会長に,実務に入る前に委員会の中でパレに関しての勉強会を重ねていた.委員会は外科と医史学とフランス医学の3部門から有志が集まって構成されており,親密な雰囲気と,パレに対する熱情のこめられた密度の濃い集会であった.
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