映画紹介
すずらん祭
外輪 哲也
pp.34-35
発行日 1959年8月1日
Published Date 1959/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201735
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5月1日はメーデーであると同時に,パリーの子供達には親しい人にすずらんを贈るすずらん祭——この映画は,この日,ささやかな電気屋一家が過した数時間を通して,暖かい庶民の生活を浮彫りにしたもので,一種のホームドラマと言うことが出来よう.
この一家は,電気工から身を起し自力で電気屋を開いた平凡な夫,出産間近い妻,可愛い8歳の少年,年頃になる妻の妹,太つちよのおばあちやんで形成されている,メーデーやすずらん祭で街は騒がしいが,少年の期待はそれではなく,父親にせがんでいたサツカーの試合を見に今日連れて行つてもらえることだ.ところが,母親の出産とダブつている.
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