特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
下肢静脈瘤
外科から
小谷野 憲一
1
,
阪口 周吉
1
1浜松医科大学第2外科
pp.1671-1674
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
下肢静脈瘤といえば,通常は原発性静脈瘤(primaryvaricose veins)のことを指し,本稿もこれを対象として述べる.本症に対する根治的療法は,その病因からみて外科手術以外にはなく,保存療法だけで本症を完治させ得るものではない.しかし,手術には自ずからその適応があり,適応から外れた場合に保存療法が果たす役割は無視できない.本稿では,下肢静脈瘤に対する保存的療法の役割と限界,手術に踏み切るタイミングを中心に,外科的立場から本症の治療方針について述べる.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.