Japanese
English
臨床報告
固有肝動脈と上腸間膜動脈が同時に急性閉塞した1例
A case of simultaneous embolism of proper hepatic artery and superior mesenteric artery
松原 了
1
,
神徳 純一
2
,
加陽 直実
2
,
小谷野 憲一
2
,
阪口 周吉
3
Satoru MATSUBARA
1
1国立療養所松戸病院
2国立療養所天竜病院
3浜松医科大学第2外科
pp.1801-1804
発行日 1983年12月20日
Published Date 1983/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208517
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はじめに
急性腸間膜動脈閉塞症は,近年次第に増加の傾向にあると思われるが,腹腔動脈領域の閉塞は少ない.今回われわれは,腹腔動脈と上腸間膜動脈とが共通幹を有する特殊な解剖学的条件の下に,固有肝動脈の完全閉塞と上腸間膜動脈起始部の不完全閉塞とが同時に発生した極めて稀な症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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