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特集 血管外科
論説
西ドイツにおける最近の血管外科
The recent advances of vascular surgery in West Germany
阪口 周吉
1
Shukichi SAKAGUCHI
1
1慶応義塾大学医学部外科学教室
1Surgical Dep. of Keio University
pp.1466-1472
発行日 1963年12月20日
Published Date 1963/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203212
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はじめに
ドイツといえば今はともかく,かつてはクラシックな医学の本場としてわれわれ医学生の一つの憧憬でもあつた.今なお光を失なわない数多くの業績と先賢を輩出したことは,なお記憶に新しい国である.ところでそのドイツには我が国と比べものにならぬほど末梢血管病が多い.米国のこの領域における発展は,常に耳にするところであるが,さてドイツとなるとどの程度の水準なのか案外知られていないようである.ここで現在のドイツ血管外科について,あるいは広くドイツ医学の傾向の一端をうかがうという目的で,主として末梢血管外科を学ぶべく西ドイツに来ている私の印象を述べるのも,あながち無駄ではあるまいと考える.
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