特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
急性膵炎
外科から
松野 正紀
1
,
武田 和憲
1
1東北大学医学部第1外科
pp.1507-1510
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900258
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急性膵炎は,絶食と点滴だけで治癒するごく軽症のものから多臓器障害や敗血症を合併し死亡率のきわめて高い重症型まで多岐にわたる.入院時は軽症と思われても,数日で病態が悪化し重症に移行することは日常の診療でしばしば経験することである.したがって,急性膵炎を治療する場合には,臨床症状,生化学的検査,画像診断の経時的変化に留意し,重症化の兆しが見えたら外科的治療も念頭に置かなければならない.
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