Japanese
English
臨床報告
S状結腸癌子宮瘻による子宮破裂の1例
A case of uterine rupture due to the fistulation between sigmoid colonic cancer and uterus
林 裕之
1
,
伴登 宏行
1
,
岩瀬 孝明
1
,
寺田 督
2
,
野田 誠
3
,
辻 外幸
4
Hiroyuki HAYASHI
1
1北陸中央病院外科
2金沢大学医学部産婦人科
3富山医科薬科大学第1病理
4辻内科医院
pp.389-392
発行日 1990年3月20日
Published Date 1990/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900064
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はじめに
大腸癌は他の消化器癌に比し局所の進展傾向が強いため,他臓器浸潤を伴う進行癌が多く,癌病巣周囲の随伴性炎症を伴うことが多いとされている.しかし,他臓器への瘻孔形成例の報告は稀である.
最近,われわれはS状結腸癌が子宮に瘻孔を形成し,内子宮口が閉鎖していたため子宮留膿腫となり,内圧の亢進により子宮が破裂した稀な症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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