Japanese
English
臨床報告
S状結腸動脈瘤破裂の1例
A case of the ruptured sigmoid colic artery aneurysm
生田 宏次
1
,
鈴木 一男
1
,
熊谷 太郎
1
,
千木良 晴ひこ
1
,
坂田 慶太
1
,
山本 宏明
1
Kohji IKUTA
1
1豊橋市民病院外科
pp.535-538
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209678
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はじめに
腹部内臓血管の動脈瘤は明確な症状が少ないため,臨床診断が難しく開腹時に見い出されたり,腹腔内出血や血腫を形成してから処置されることが多い.腸間膜動脈の動脈瘤は主幹部のものが多く,腸間膜動脈の分枝動脈瘤の報告例は少ない.特に下腸間膜動脈領域のものは稀である.
今回,われわれはS状結腸動脈瘤の破裂により腸間膜血腫と腹腔内出血を来した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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