Japanese
English
臨床報告
局所進行乳癌術後4年目の横行結腸転移の1例
A case of transverse colon metastasis from locally advanced breast cancer 4 years after the operation
小城 正大
1
,
山里 有三
1
,
荒居 琢磨
1
,
粉川 庸三
2
Masahiro KOJO
1
1白浜はまゆう病院外科
2白浜はまゆう病院乳腺外科
キーワード:
乳癌
,
大腸転移
,
注腸造影検査
,
内視鏡検査
Keyword:
乳癌
,
大腸転移
,
注腸造影検査
,
内視鏡検査
pp.760-767
発行日 2023年6月20日
Published Date 2023/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214166
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要旨
症例は68歳,女性.他院で左乳癌手術を施行され,術後化学療法(FEC100療法4コース,DTX療法4コース)後に骨転移が出現したため,エリブリンを開始.その後,肝転移出現に伴いTS-1に変更となった.再発後3年目に当院乳腺外科紹介.腫瘍マーカー上昇を認めるもCTで再発病変を同定できず,TS-1継続し経過観察していた.大腸壁肥厚が疑われた3か月後のCTで同部位狭窄を指摘され,下部消化管内視鏡検査にて右側横行結腸の全周性狭窄を認めた.乳癌大腸転移の診断で当科紹介,狭窄解除目的に腹腔鏡下結腸右半切除術を施行した.乳癌フォローにおいて,とりわけ浸潤性小葉癌では消化管転移の可能性を念頭に置き,注腸造影検査や内視鏡検査を含めた複数検査で病勢を判断する必要があると考えられた.
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