総特集 腹壁ヘルニア修復術の新潮流—瘢痕ヘルニア・臍ヘルニア・白線ヘルニア
扉
今村 清隆
1
,
松原 猛人
2,3
1四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター外科・内視鏡外科
2聖路加国際病院消化器・一般外科
3聖路加国際病院ヘルニアセンター
pp.399
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214086
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わが国の腹壁瘢痕ヘルニア修復術は年間9,000件台にとどまるが,米国では年間40万件ほど行われているとの報告があり,修復を希望する患者の潜在的な需要は高いと考える.また,近年の腹壁ヘルニア修復術の進歩はめざましく,従来の腹腔鏡を用いた腹腔内留置メッシュ(IPOM)から内視鏡を用いた腹膜外留置メッシュへと,術式の幅も広がっている.
腹壁ヘルニアの領域は,小さな臍ヘルニアから巨大な瘢痕ヘルニアまで症例のばらつきが大きいこと,また新たな治療法が生まれ治療の選択肢が多いことから,複雑な状況を呈している.
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