Japanese
English
臨床報告
Solid papillary carcinoma in situの1例
A case of solid papillary carcinoma in situ
藤井 雅和
1
,
野島 真治
1
,
中嶋 朔生
1
,
金田 好和
1
,
須藤 隆一郎
1
,
田中 慎介
2
Masakazu FUJII
1
1山口県立総合医療センター外科
2山口県立総合医療センター病理診断科
キーワード:
神経内分泌分化
,
solid papillary carcinoma in situ
Keyword:
神経内分泌分化
,
solid papillary carcinoma in situ
pp.1117-1122
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213837
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要旨
症例は76歳の女性で,左乳腺腫瘤に対し針生検を2回施行したが鑑別困難であった.画像上悪性所見を否定できなかったため,約2 cmのマージンを確保した乳房温存術とセンチネルリンパ節生検を施行した.センチネルリンパ節は転移陰性であった.病理組織検査でsolid papillary carcinoma(以下SPC)in situの病理診断となり,術後は放射線療法を施行し,アロマターゼ阻害薬内服を継続している.SPC in situは認知度が低く,臨床学的意義や臨床学的特徴は解明されていないため,これからの症例の蓄積と検討の必要がある.
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