増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
6.肝臓
肝左葉および外側区域の腹腔鏡下切除術
石川 喜也
1
,
赤星 径一
1
,
浅野 大輔
1
,
上田 浩樹
1
,
小川 康介
1
,
小野 宏晃
1
,
工藤 篤
1
,
田中 真二
2
,
田邉 稔
1
Yoshiya ISHIKAWA
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科学分野
2東京医科歯科大学分子腫瘍医学分野
キーワード:
中肝静脈
,
アランチウス管
,
demarcation line
Keyword:
中肝静脈
,
アランチウス管
,
demarcation line
pp.180-185
発行日 2021年10月22日
Published Date 2021/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213506
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Step1 体位セッティング,ポート配置
外側区域切除と左葉切除は肝授動,左肝静脈処理など,共通の操作が比較的多い.本稿では尾状葉を温存した左葉切除を中心に概説する.
体位は開脚位とし,肝離断中は頭高位とする.術者は患者右側に立ち,助手が左側に,スコピストは脚間に立つ.術前に麻酔科医と相談し,患者の全身状態が許すのであれば,極力輸液量を制限する.中心静脈圧,気道内圧を抑えることで,肝離断中の静脈出血を制御することが可能となる1).気腹圧は10 mmHgに設定している.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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