増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅳ 肝臓
腹腔鏡下肝左葉切除
石川 喜也
1
,
浅野 大輔
1
,
渡辺 秀一
1
,
上田 浩樹
1
,
赤星 径一
1
,
小野 宏晃
1
,
工藤 篤
1
,
田中 真二
1
,
田邉 稔
1
Yoshiya ISHIKAWA
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科学分野
キーワード:
中肝静脈
,
umbilical fissure vein
,
アランチウス管
Keyword:
中肝静脈
,
umbilical fissure vein
,
アランチウス管
pp.217-221
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213911
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近年の画像機器の進歩によって,術前に詳細な解剖情報が得られるようになった.とりわけ,肝切除における3D画像は,実際の術野と非常に近いイメージを共有でき,術前シミュレーションに必須のツールである.肝左葉切除は離断面が直線的かつ狭く,メルクマールとなる構造物もはっきりしていることから,腹腔鏡と親和性が高い術式と言える.肝門部脈管処理,肝離断のアプローチなど1),やり方は一通りではないが,把握しておくべき解剖所見は変わらない.本稿では,腹腔鏡下肝左葉切除術を行ううえで,術前画像で確認すべき解剖所見について述べる.
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