増刊号 すぐに使える周術期管理マニュアル
Ⅱ章 併存症をもつ患者の評価とその術前・術後管理
腎疾患
腎不全
金子 智之
1
,
西松 寛明
2
,
中川 徹
1
Tomoyuki KANEKO
1
1帝京大学医学部泌尿器科
2同愛記念病院泌尿器科
pp.62-64
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212657
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術前評価
●腎機能評価と腎不全の定義
●慢性腎臓病(CKD)は,腎障害や腎機能の低下が持続する疾患である.CKDは,①GFR<60 mL/分/1.73 m2もしくは,②尿異常,画像診断,血液,病理で腎障害の存在が明らかな場合〔特に0.15 g/gCr以上のタンパク尿(30 mg/gCr以上のアルブミン尿)の存在が重要〕,のいずれかが3か月以上持続する状態と定義されている1).
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