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特集 腹腔鏡下胃手術のすべて
基礎編
膵液瘻ゼロをめざしたリンパ節郭清術
Laparoscopic “pancreas-compressionless” gastrectomy;a novel approach to avoid pancreas injury
鷲尾 真理愛
1
,
比企 直樹
1
Marie WASHIO
1
1北里大学医学部上部消化管外科
キーワード:
膵液瘻
,
腹腔鏡
,
リンパ節郭清
Keyword:
膵液瘻
,
腹腔鏡
,
リンパ節郭清
pp.1156-1162
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212616
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【ポイント】
◆スコピストは膵上縁郭清範囲をBird's-eye viewで見下ろす.
◆無傷クリップを用いて胃膵ヒダを把持・挙上する.これにより助手の両手がフリーとなり,両手での展開は膵臓を圧排せずに膵臓を転がすように展開(膵転がし)が可能となる.
◆助手は両手で膵下端の結合織を把持・牽引することで膵上縁の視野を確保する.郭清の序盤は足側へ体の水平面と平行に牽引する.郭清が進むにつれ,より膵臓背側の視野展開が必要になった際は,助手の鉗子を膵背側へもぐり込ませるように膵転がしを行う.
◆エネルギーデバイスは先端のみを使用し,膵臓への接地時間を短くするような方法“Hit and Away technique”で使用する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年10月末まで)。
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