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特集 当直医必携!「右下腹部痛」を極める
一般外科領域外の鑑別すべき疾患と当直対応
女性下腹部痛・腫瘤の鑑別診断—若手外科医師の臨床研修における産婦人科診療のポイント
Differential diagnosis of female lower abdominal pain and tumor-like disorders: clinical viewpoints of Obstetrics and Gynecology for the training of young surgeons
古谷 健一
1
Kenichi FURUYA
1
1防衛医科大学校産科婦人科学講座
pp.81-90
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212345
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【ポイント】
◆女性の下腹部痛・腫瘤感に対する診断・治療は,外科・産婦人科・泌尿器科など複数の診療科に関係することから,鑑別診断に苦慮することが多い.
◆救急診療(ER)においては,①出血性か,②炎症性か,③妊娠との関係は,④腫瘍性か,などを最初に判断し,さらに小児・思春期の女子生徒の場合は,⑤先天性Müller管形成障害・OHVIRA症候群も念頭に置くことが大切である.
◆上記③・⑤の鑑別をすることなく,安易に腹部X線撮影やCT検査を先行することは避けたい.
◆緊急性のある場合は,同時に産婦人科診療コンサルトを考慮していただけると有難い.
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