増刊号 あたらしい外科局所解剖全図—ランドマークとその出し方
上部消化管
《Special Lecture》
モロゾ間膜の解剖
森 和彦
1
,
愛甲 丞
2
,
瀬戸 泰之
2
Kazuhiko MORI
1
1三井記念病院消化器外科
2東京大学消化管外科
pp.25-28
発行日 2018年10月22日
Published Date 2018/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212214
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モロゾ間膜(ligament interpleural de Morosow)とは,19世紀のロシアの解剖学者兼外科医であったMorosowが命名した左右の胸膜を結合する線維性の結合組織である1).和名は胸膜間靱帯1,2).モロゾ間膜は後述するようにここ数年,食道外科関連の学会発表において頻繁に用いられる解剖名となったが,その詳細について実はよく知られていないのではないかと思う.本稿では,モロゾ間膜に関して筆者らが見た(思った?)こと,調べたことについて述べてみたい.
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