昨日の患者
含蓄ある語を残す外来患者
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1072
発行日 2018年9月20日
Published Date 2018/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212153
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- 文献概要
外来での楽しみは,新たな患者との出会いと馴染み患者の治癒過程を観察することである.そして診療を介して様々な患者と語り合うことにより,医者稼業を堪能している.外来を受診するたびに,含蓄ある言葉を言い残す患者さんを紹介する.
Tさんは80歳代後半の元教師で,大腸癌術後8年ほど経つが再発所見はない.そして定期検診を兼ねて外来をたまに受診しては,さり気なくつぶやく.
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