1200字通信・112
歴史の十字路(外科編)
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.1453
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211878
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- 文献概要
そろそろ40年になろうとする医師人生を振り返ってみて,期せずして,医療における「歴史の十字路」1)といった場所に立ち会っていたのだと気付かされることがあるものです.
外科の分野での代表は,今は当たり前になった鏡視下手術との出会いですが,1986年にドイツのErich Muhe先生が,また1987年にはフランスのPhilippe Mouret先生が腹腔鏡下胆囊摘出術を行い2),その報告をきっかけに世界中で爆発的に行われるようになりました.日本では,1990年に山川達郎先生が第1例目を行われ,1992年の保険収載を契機に普及し,今や標準術式となっただけでなく,あらゆる鏡視下手術への扉を開くことになったのでした.
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