昨日の患者
癌罹患をも楽しむ恩師
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.283
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211539
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- 文献概要
かつて癌は不治の病とされ,告知により患者が生きる気力を消失するため,癌告知は行わないのが常であった.しかし治療により7割が完治する現在では告知が常識化し,生涯において癌に複数回罹患する人も存在する.
93歳になるKさんは,私の小学生時代の恩師である.出征,結核と二度にわたる死線を乗り越え,教師を長らく務めたあとは,郷里で趣味の書道を楽しんでいる.
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