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特集 Neoadjuvant therapyの最新の動向—がんの治療戦略はどのように変わっていくのか
がん種別:術前補助療法の臨床的意義と今後の方向性
膵癌に対するneoadjuvant therapy
Clinical significance of neoadjuvant therapy for pancreatic cancer
村田 泰洋
1
,
岸和田 昌之
1
,
伊佐地 秀司
1
Yasuhiro MURATA
1
1三重大学肝胆膵・移植外科
pp.850-858
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210811
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【ポイント】
◆膵癌は,切除可能(R),境界切除可能(BR),切除不能(UR)に分類して治療方針を立てることが重要である.
◆R膵癌に対するneoadjuvant therapyの手術先行に対する優越性は,多施設共同前向き無作為化比較試験により検証される必要がある.
◆BR膵癌に対するneoadjuvant chemoradiotherapy(NCRT)は,R0切除率の向上に貢献し,治療成績の改善に結びつく可能性が示唆されている.
◆UR膵癌において,化学(放射線)療法に有効性を認めた症例に対して行う根治手術(adjuvant surgery)は,予後改善に優れていることが示されている.
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