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特集 膵・消化管神経内分泌腫瘍(GEP-NET)のアップデート
GEP-NETの腫瘍概念の変遷と本邦診療ガイドラインについて
Changing concept of neuroendocrine tumor and the first issue of Japanese treatment guidelines for pancreato-gastrointestinal neuroendocrine tumor.
今村 正之
1,2
Masayuki IMAMURA
1,2
1関西電力病院
2関西電力病院神経内分泌腫瘍センター
pp.388-396
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210699
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【ポイント】
◆OberndorferがNETを①境界明瞭,②転移せず,③成長緩慢で有意の大きさに達せず,④良性である,と記載してカルチノイドと名付けた.その後,リンパ節転移,肝転移をきたすことが明らかになった.
◆NETは①機能性か非機能性か,②遺伝性疾患に併存しているか否か,を鑑別して,③Ki67指数の測定をして,④全身を精査したうえで治療することが重要である.
◆NETガイドラインは文献の精査と専門家の討論の結果作成されたが,NETは希少疾患に属していて,種々の治療法の予後に対する効果が科学的に証明されていない.
◆日本神経内分泌腫瘍研究会が2014年末からNET患者登録事業を始めた.ここに多くの患者が登録されれば,未解決の臨床的課題の解決に向けて前進できる.診察したら,登録をお願いしたい.
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