Japanese
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特集 小児外科
小児虫垂炎の治療—特に幼児例について
Acute appendicitis in preschool age children
冲永 功太
1
,
仁科 孝子
1
Kota OKINAGA
1
,
Takako NISHINA
1
1帝京大学医学部第2外科
pp.1867-1873
発行日 1989年12月20日
Published Date 1989/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210577
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小児虫垂炎のうち6歳未満の幼児虫垂炎は,全虫垂炎症例中5%以下と頻度は高くないが,手術時約40%の症例ですでに穿孔しており,長期間の入院を必要とし,早期の的確な診断が重要である.幼児では,訴えが正確でないため臨床症状と理学的所見の把握が困難なことがあり,診断は容易ではないが,どの年齢でも腹痛を訴える場合には,つねに急性虫垂炎を考慮にいれて診断を進める必要がある.診断の要点は,筋性防御や反動痛などの腹膜刺激症状の把握にあるが,腹部単純X線写真,白血球数,超音波検査など補助的検査所見を参考に総合的に判断する必要がある.
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