Japanese
English
臨床報告
気管支嚢胞の治療経験
The cases of bronchogenic cyst in the elderly person
岩本 勲
1
,
中村 都英
1
,
荒木 賢二
1
,
矢野 裕士
1
,
枝川 正雄
1
,
巴 寛
1
,
城間 勉
1
,
竹智 義臣
1
,
島山 俊夫
1
,
丸山 英晴
2
,
柴田 紘一郎
3
,
古賀 保範
3
Isao IWAMOTO
1
1宮崎市郡医師会病院外科
2宮崎市郡医師会病院内科
3宮崎医科大学第2外科
pp.417-420
発行日 1989年3月20日
Published Date 1989/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210321
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はじめに
気管支嚢胞は,通常,幼少時に発見されるが,成人になって見つかることは少なく,なかでも高齢者は稀で1),外科的切除の報告は最近10年で4件にすぎない1〜4).著者らは,比較的高齢者で気管支と交通のない気管支嚢胞と,交通のある気管支嚢胞の切除例を各1例ずつ経験した.とくに前者は,嚢胞により左下葉気管支の圧迫狭窄を起こし左下葉が著明に萎縮していたが,高齢になるまで診断がつかなかった症例である.これら2症例について文献的考察を加え報告する.
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