Japanese
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特集 Drug Delivery Systemを利用した癌治療
最近の話題—Immunotoxin
Immunotoxin
上田 政和
1
,
清水 信義
2
,
阿部 令彦
1
Masakazu UEDA
1
,
Osahiko ABE
2
,
Nobuyoshi SHIMIZU
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学大学分子生物
pp.1771-1774
発行日 1988年11月20日
Published Date 1988/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210216
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Immunotoxinとは細胞表面抗原に特異的な抗体に毒素を結合させたものであり,ある特定の細胞を選択的に殺すことができる.現在immunotoxinを制癌剤や拒絶反応に対する免疫抑制剤として利用する研究がすすめられている.われわれは扁平上皮癌で高率に過剰発現しているEGFレセプターに対するモノクローナル抗体(B4G7)と植物毒であるgeloninとのconjugateを作成し,扁平上皮癌に対する新しいターゲティング療法の開発を試みており,conjugateの効果をin vitro, in vivoで検討したので,その成績を中心に,immunotoxinの概要,現在の研究状況,臨床応用を交え,今後の展望を述べる.
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