Japanese
English
臨床報告
典型的内分泌症状のみられなかった副腎皮質癌の1例
A case of adrenocortical carcinoma without typical endocrine symptoms
足達 明
1
,
溝口 実
1
,
岩井 壽生
1
,
柳瀬 晃
1
,
周山 秀昭
2
,
神代 正道
3
1社会保険久留米第一病院外科
2社会保険久留米第一病院内科
3久留米大学病院第1病理
pp.531-534
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209973
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はじめに
副腎皮質癌は極めて稀な疾患であり,アルドステロン,コーチゾール産生癌の頻度は,その中でもさらに少ない.また副腎皮質癌のステロイド産生は,その種類,分泌量,生物活性の程度により内分泌症状を呈さないこともあり,早期診断が不可能なため,巨大な腹部腫瘤として発見されることも多い.
今回著者らは,四肢脱力感,発熱,不整脈などの症状を有し,内分泌検査にて血中アルドステロン,コーチゾールの高値を示した,副腎皮質癌の1例を経験したので報告する.
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