画像診断と病理
副腎皮質癌
田中 高志
1
,
金澤 右
1
,
柳井 広之
2
1岡山大学病院放射線科
2同病理診断科
キーワード:
副腎皮質癌
Keyword:
副腎皮質癌
pp.130-131
発行日 2018年1月25日
Published Date 2018/1/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000320
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20歳台,男性.左腰背部痛を自覚し近医受診.CTにて左後腹膜腫瘤を指摘され,精査加療目的で当院に紹介となった.CTでは,左後腹膜に静脈腫瘍栓(図1;)を伴う腫瘤(図1;→)がみられた.MRIでは,内部不均一な腫瘤として認められ,出血と考えられるT1強調像での高信号域(図2;*)を伴っていた.また,T1強調像のin phaseに比して,out of phaseでの信号低下が一部で認められ,脂質の含有が示唆された(図2;).18F-FDG PET/CTでは著明な高集積(SUVmax 27.7)を呈していた(図3).血中アルドステロンおよびDHEA-Sの軽度上昇がみられた.
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