Japanese
English
境界領域
肥満と麻酔
obesity and anesthesia
重松 俊之
1
,
川添 太郎
2
Toshiyuki SHIGEMATSU
1
,
Taro KAWAZOE
2
1都立大塚病院麻酔科
2埼玉医科大学総合医療センター麻酔科
pp.405-409
発行日 1988年3月20日
Published Date 1988/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209955
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はじめに
正常より20%体重が超過していると心疾患および脳血管疾患で死亡する率はそれぞれ40%,50%ずつ増加し,4.5kgの体重過剰は1日25本の喫煙に相当するという1).さらに肥満患者は呼吸機能に異常を持っていることが多く,また循環系に関しても高血圧症,心電図異常,虚血心などを合併していることが多い.このような患者に外科手術を行った場合,術後の肺合併症が多く静脈血栓症や肺梗塞の発症率も高い.麻酔を行う場合,技術的な面も含めて特異的な注意も要求される.本稿では肥満患者の外科手術の術前,術中,術後を通して麻酔管理上の種々の問題点について述べる.
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