境界領域の再評価とその展開 特集
老年婦人科学
高齢婦人の手術リスクと麻酔
重松 俊之
1
,
川添 太郎
1
Toshiyuki Shigematsu
1
,
Taro Kawazoe
1
1埼玉医科大学総合医療センター麻酔科
pp.255-258
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207572
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我が国の女性の平均寿命は80歳を越えるようになり世界一の長寿国となった。したがって高齢者の手術や麻酔症例が増加しているが,今後更に増えることは明白であり,このため高齢者の解剖学,生理学,病理学的変化を十分に理解しておく必要がある。
65歳以上の麻酔手術による死亡率は4.88%であるのに対して65歳以下は0.75%である1)。高齢であるために予後が悪いということもあるが,高齢のため術前より多くの合併症を持っていることが問題である。
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