Japanese
English
臨床報告
自然破裂出血をきたした腎血管筋脂肪腫の1例
A case of spontaneously ruptured renal angiomyolipoma
友田 潔
1
,
中山 真一
1
,
関 宗雄
1
,
坂門 一英
1
,
加野 資典
2
,
林 啓成
3
Kiyoshi TOMODA
1
1国立療養所福岡東病院外科
2加野泌尿器科医院
3林外科医院
pp.517-520
発行日 1986年4月20日
Published Date 1986/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209307
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はじめに
近年,超音波検査,CT scanなどの画像診断の発達にともない,本邦における腎血管筋脂肪腫(renal angio—myolipoma,以下RAMLと略す)の報告例が増加している1,2),RAMLは組織学的には良性腫瘍であるが,腎細胞癌との鑑別や大出血などによる急性腹症を惹起するなど臨床的には重要な問題を含んでいる.
著者は自然破裂による出血のためショック状態に陥り,緊急検査後,一般状態の改善を待つて腎摘出術を施行し,救命し得た症例を経験したので報告する.
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