Japanese
English
臨床報告
先天性食道閉鎖症に合併した硬膜下血腫を繰り返す大動脈縮窄症の1治験例
A case report of coarctation of the aorta with congenital esophageal atresia presenting frequent attacks of subdural hemorrhage
松浦 雄一郎
1
,
田村 陸奥夫
1
,
山科 秀機
1
,
肥後 正徳
1
,
藤井 隆典
1
,
古田 靖彦
2
,
北岡 保
3
,
渡辺 泰三郎
4
Yū-ichiro MATSUURA
1
1県立広島病院胸部外科
2県立広島病院小児外科
3県立広島病院脳神経外科
4県立広島病院小児科
pp.413-417
発行日 1985年3月20日
Published Date 1985/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208971
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はじめに
大動脈縮窄症は心大血管系の先天異常の中でも比較的頻度の高い疾患とされているが,他の心大血管系の異常を伴つていることが多く,これらが患児の予後を左右するとも言われている.私どもは最近先天性食道閉塞(Gross C型)の根治術後11カ月の女児で,硬膜下血腫のattackを繰り返し,脳血管奇型が疑われ脳血管造影を行う際に大動脈縮窄症の存在を発見され,大動脈形成術により硬膜下血腫の再発を予防しえている.そこでここに簡単に症例報告する.
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