Japanese
English
文献抄録
膵,膨大部,その他関連領域の癌に対するRegional Pancreatectomy
Regional pancreatectomy for cancer of the pancreas, ampulla and other related sites-tumor staging and results
植松 繁人
1
1慶応大学医学部外科
pp.92
発行日 1985年1月20日
Published Date 1985/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208915
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
著者は,膵および膵頭十二指腸領域の悪性腫瘍に対し,腫瘍を周囲軟部組織,所属リンパ組織,門脈とともに,en blockに切除する手術法regional pancreatectomy(以下R. P.)を考案した(Surgery 73:307,1973).今回の報告は,1972〜1982に著者が扱つたこの領域の悪性腫瘍270例(切除率30%)のうち,R. P. 施行の61例に検討を加えたものである.
61例(男34,女27,年齢23〜68歳)は膵癌35例,他の悪性腫瘍21例,術後良性病変と判明した6例である.各症例につき,著者の作成したTNM分類によるstagingを行つた.膵癌を除く21例については,生存例43%,生存期間3〜92カ月,再発死亡33%である.膵癌の成績は,これに比べ不良で,生存例20%,生存期間3〜18カ月,再発死亡28%である.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.