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Topics 第二報
肝細胞癌に対する泡によるembolization,その後の発展—肋間動脈経由キセノン泡溶液の動注と温熱療法の併用治療の開発
Embolization with Xenon bubbles dissolved in anticancerous solution, through a catheter introduced into hepatic or other artery via intercostal and transaortic route:Combined and selective hyperthermia with transient circulatory arrest due to micro-bubbles
長谷川 博
1
,
山崎 晋
1
,
幕内 雅敏
1
,
森山 紀之
2
,
島村 善行
3
Hiroshi HASEGAWA
1
1国立がんセンター病院外科
2国立がんセンター病院放射線科
3国立療養所松戸病院外科
pp.1147-1150
発行日 1984年8月20日
Published Date 1984/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208786
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はじめに
著者らは気体の泡を利用したembolizationにつき昨年以来発表し研究を続けているが,その後この方法につき文字通り日進月歩の改良と工夫を行い,今やほぼ確立された方法と申してもはばからないところまで到達し,患者の治療に明るい希望を見出せるところまで来たので報告する.
なお,泡を利用したembolizationの利点と欠点は次に列挙する如くであり,当初の本質的な着眼点にはいささかも変更がない.すなわち ①気体の泡であるので,工夫いかんによつては血球のサイズの無数の塞栓子を送り込み,末梢毛細管をすべて泡で埋めつくす可能性がある.
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