Japanese
English
特集 外科感染症と免疫
Compromised hostにおける感染対策
Infection control in immunocompromised host
品川 長夫
1
,
中村 明茂
1
,
高岡 哲郎
1
,
由良 二郎
1
Nagao SHINAGAWA
1
1名古屋市立大学医学部第1外科
pp.313-318
発行日 1984年3月20日
Published Date 1984/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208576
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はじめに
外科領域における重症感染症のほとんどは術後感染合併症の一つとしてみられている.医学の進歩は術後感染の発症を確実に低下させてきているが,compromised hostの大手術後においてはその発症率は現在でもなお高率である.compromisedhostにおける感染対策は抗菌剤投与のみならず,基礎疾患の治療,全身状態および免疫能の改善など多方面よりの対策が必要である.
ここでは手術を通じての免疫能の変動を述べ,compromised hostにおける感染対策にふれる.免疫不全症については対象となることの少ない原発性免疫不全症にはふれず,外科領域で問題の多い続発性免疫不全症を中心とする.
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