特集 吻合法—目でみるポイントとコツ
消化管吻合法
大腸切除術—回腸直腸吻合
土屋 周二
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.829-832
発行日 1983年6月20日
Published Date 1983/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208341
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適応
潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患や大腸腺腫症に対して全結腸摘出術が行われ,そのさい回腸—直腸吻合術が行われる.炎症性腸疾患では直腸の病変が比較的軽く,直腸壁も丈夫で吻合操作に耐えるものとする.直腸をのこすとこれらの全大腸を冒す疾患では病変の範囲を著明に減少しほぼ治癒するが,温存直腸には病変が残るため,術後長期の監視を必要とする.なお,全身状態不良のものや合併症のための緊急手術には回腸,直腸吻合は行わない.
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