座談会 外科研修を考える・1
なぜこの病院で,そして生活基盤は?
山川 文男
1
,
遠藤 幸男
2
,
三沢 吉雄
3
,
鰐渕 康彦
4
1代々木病院外科
2聖路加国際病院外科
3飯綱病院外科
4三井記念病院外科
pp.509-515
発行日 1983年4月20日
Published Date 1983/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208290
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なぜこの病院を選んだか
鰐渕(司会) 今日は「卒後の研修を考える」という題で座談会をやることになつたわけですけれども,集まつていただいた方々はみんな大学病院以外の病院でトレーニングを受けられた人たちです.そういう方々が実際に民間の病院,あるいは地方の病院に出て受けた研修の体験をもとにして,観念論ではなく,実際の体験に基づいた生の声で,現状での外科の卒後研修の問題点というか,あるいはこうあるべきではないかという提言とか,そういつたものを浮かび上がらせてみたいというのが,この座談会のねらいです.
まず最初に皆さんのいままで受けられた研修のバックグラウンドをそれぞれの方に話していただきたいと思うのですが,司会者の責任もありますので,私から先に申しますと,私は昭和38年に大学を卒業しました.1年間,米軍の病院でインターンを行いましたがその後,大学の医局で4年間研修を受けて,それで外へ出たという経歴です.
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