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特集 癌手術と再建
大胸筋皮弁による下咽頭・頸部食道の再建
Cervical esophageal reconstruction using the pectoralis major myocutaneous flap
村上 泰
1
Yasushi MURAKAMI
1
1慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.463-467
発行日 1983年4月20日
Published Date 1983/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208280
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下咽頭・頸部食道癌の切除範囲
下咽頭癌予後不良の原因のひとつに局所再発があげられる.粘膜面に顔を出さない深達病巣が広く進展していることが多いために,切除手術によるsalvageが確実になされえないことに起因している.その特徴的病態を明らかにするために,下咽頭粘膜下リンパ流の方向特異性について実験的研究を行い,さらに臨床例の切除標本についてoralおよびanalのmargin studyを行つてみた.その結果,
1)下咽頭粘膜下リンパ流は浅層の毛細リンパ 管網と深層のやや太いリンパ管よりなつて いて,毛細リンパ管網では流れに一定の規 則性が認められない.これは,粘膜面での 腫瘍の進展方向は一定でないことを示して いる.
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