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特集 新しい抗生物質と外科
新しい抗生物質の評価
アミノグリコシド系
Evaluation of newly developed aminoglycosids
河村 信夫
1
Nobuo KAWAMURA
1
1東海大学医学部泌尿器科
pp.1543-1546
発行日 1982年10月20日
Published Date 1982/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208153
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はじめに
アミノグリコシド(以下,AGsと略記)は,副作用としての聴器毒性および腎毒性のため,その使用法がむずかしいと考えられており,今日の開発の方向は①毒性の少ないもの,②特殊な抗菌力を有するもの,③少量投与で効力をあらわすもの,に進められている.またその投与方法も静注や腹腔内投与,局所洗浄,軟膏用としての使用,さらに髄液腔内使用等が考えられつつある.
今回は「新しい」というタイトルが附されているので,MICM(ミクロノマイシン),Siso(シソマイシン)と,今後発売予定のFOM(フォーチマイシン),Netil(ネチルミシン),HBK(ハベカシン)について,その各々の特徴を論じようと考えるが,筆者は泌尿器科医であるので「泌尿器科からみた外科的感染症に対する抗菌薬について」という意味で,以下に目を通されることを希望する.
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