Japanese
English
臨床報告
腎血管性高血圧を再発した両側腎動脈線維筋異形成の1例
A recurrent case of renovascular hypertension due to fibrodysplastic disease of bilateral renal artery
上山 武史
1
,
龍村 俊樹
1
,
関 雅博
1
,
石坂 伸太郎
1
,
藤田 恭子
2
Takeshi UEYAMA
1
1富山医科薬科大学医学部第1外科
2社会保険鳴和総合病院内科
pp.1425-1428
発行日 1982年9月20日
Published Date 1982/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208137
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はじめに
腎血管性高血圧症はその原因が線維筋異形成のみならず,動脈硬化や大動脈炎であつても両側腎動脈に狭窄病変を生ずることが多く1,2),血行再建にさいし一側手術を行うか,両側同時手術を選択するか困惑することが多い.私どもは29歳の時,両側腎動脈に狭窄を認めたが,病変強度な右側腎動脈に大動脈—腎動脈バイパス作製,順調に経過していた女性が3年3ヵ月後に高血圧発作の再発を認め,造影により左腎動脈狭窄の進行を認め,パッチ拡大により治癒せしめた例を経験したので,両側病変をもつた線維筋異形成例の外科治療につき検討する.また,本例で腎動脈以下の腹部大動脈において節状狭窄の進行があり,腹部大動脈の線維筋異形成と思われるので呈示する.
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