Japanese
English
臨床報告
後腹膜腔血腫を伴う副々腎被膜静脈破綻の1例
A case study on accessory adrenal gland with retroperitoneal hematoma
田中 廸夫
1
,
笹平 秀一
2
,
山中 茂樹
1
Yoshio TANAKA
1
,
Hidekazu SASADAIRA
2
,
Shigeki YAMANAKA
1
1大船中央病院外科
2東海大学医学部病理学教室
pp.139-142
発行日 1982年1月20日
Published Date 1982/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207880
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
副々腎は1,2)胎児や新生児では正常副腎周囲3)や骨盤腔内4),精索内5),広間膜内6)に存在することが知られており,副腎のHeterotopia7-11)やRest12)とともに腫瘍発生母地となつたり,内分泌異常の原因となつたり13),また副腎無形成例では主臓器の機能の一部を代償することなど臨床的にも重要な組織の一つといえる.一方,後腹膜腔出血は各種の原因で発生するが14,15),今回,後腹膜血腫を生じた成人の副々腎被膜静脈破裂の1例を検索したので報告する.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.